Manual 2
原稿作成の基本

1 同人誌の大きさを決めましょう

本のサイズ

同人誌のサイズには次のものがあります。
B5サイズ(182ミリ×257ミリ)同人誌はこのB5サイズが一般的です。
B6サイズ(128ミリ×182ミリ)
A4サイズ(210ミリ×297ミリ)
A5サイズ(148ミリ×210ミリ)

2 本の綴じ方を決めましょう

本の綴じ方

■本の向きによって2種類あります。
右とじ 漫画本(ジャンプ、サンデー)や縦書きの本、同人誌はほとんど右とじです。
左とじ 横書きの本(電話帳、英文の本など)
■製本方法は2種類あります。
無線とじ 本の背の部分にのりをつけ表紙を付ける。(ジャンプ、サンデーなど)
中綴じ 本の中央を針金で綴じる。(ヤングマガジンなど)
  
中綴じはページ数が多いと製本できない場合があります。

3 さぁ原稿用紙を用意しましょう。


原稿用紙

■市販の同じメーカーの原稿用紙を使用し、必ず大きさを統一してください(メーカーによってトンボが微妙に違います)
原稿用紙の大きさには「B5判原寸」と「投稿サイズ」の2種類あります。
B5判原寸原稿用紙
B5判の同人誌を作るとき(そのままの大きさで印刷します)
A5判の同人誌を作るとき(82%に縮小して印刷します)
B6判の同人誌を作るとき(71%に縮小して印刷します)
投稿サイズ原稿用紙
B5判の同人誌を作るとき(83%に縮小して印刷します)
A4判の同人誌を作るとき(96%に縮小して印刷します)

★大きさがそろってないと作業出来ない場合があります。
初心者の方はB5原寸を使いましょう。
■トンボ
原稿用紙には必ずトンボ(コーナートンボとセンタートンボ)がついてます。
■センタートンボ(中心トンボ)
下の図のBがセンタートンボです。印刷工程の基準となるものです。これがないと何も出来ません。天と地、左と右の計4ヶ所にあります。センタートンボは断裁、刷版製版、印刷、製本の工程で各ページの基準となります。
■コーナートンボ
下の図のAがコーナートンボです。原稿用紙の4角にあります。コーナートンボは製本の段階で化粧断ちの目印となります。また、化粧断ち線の少し外側で製版処理に必要な面(塗足し)を表しています。


 


■コーナートンボの意味
下の図の青い範囲が実際の本の大きさ(仕上がり)になります。絵や文字はこの範囲に描いてください。青い範囲より外に描くと断裁したときに切れてしまうので注意してください。
赤い部分は塗り足しです。これは本になった時には断裁されますので断ち落としとも言います。「断ちギリ」で絵を描くときはこの赤い部分まで描いてください。そうしないと製本で断裁したときにズレが出て白い部分が出てしまいます。

4 では、描きましょう

インク

■黒で一色で描いてください。
墨汁
製図インク
油性マジック
ポスターカラーの黒墨汁
うす墨は絶対に使わないでください。
印刷時にかすれる鉛筆やシャープペン、ボールペン、マーカーなどは使用しないでください。

筆記用具

ロットリング(0.2ミリ以上)
テクニカルペン(0.2ミリ以上)
つけペン(Gペン、丸ペン、カブラペン)
0.1ミリのロットリングやテクニカルペンは線がとんでしまいます。

修正

修正ははっきりと白くなるものを使いましょう。
ポスターカラーのホワイトを使いましょう。
文字の修正は「ミスノン」で。

スクリーントーン

はがれないようにしっかり貼ってください。特に細かく切ったトーンはしっかり貼ってください。
空気が入らないようにしっかり貼ってください。
濃いものや目の細かいものはつぶれてしまう恐れがあります。
縮小する場合は特につぶれやすいので荒めのトーンを使ってください。
薄いトーンも飛んで白くなるので注意してください。
特にグラデーションの濃い部分や薄い部分には注意してください。
スクリーントーンの重ね貼りはつぶれてしまいます。
トーンの下の「鉛筆のした書き」や「修正液」は印刷時に汚れとして出てしまいますので、奇麗に消して丁寧に貼ってください。

ワープロ原稿

ワープロの感熱紙は変色するので一度コピーをとってから使用してください。
プリンターで出力した文字で薄い文字はとんでしまいのでしっかりとした濃度のある文字をお使いください。

印刷物原稿

印刷物を原稿にすると「モアレ」が出て汚くなります。

貼りこみ

スプレーのり(デザインボンド)やペーパーセメントなどを使うと貼ったり剥がしたり出来るので大変便利です。
厚い紙などを貼りこむと印刷時に影が出やすくなるのであまり厚い紙は使わないでください。

ノンブル

すべての原稿用紙にノンブルを入れてください。
ちなみに「ノンブル」とはページのことです。

原稿が出来たら原稿の通し番号を原稿用紙の裏に入れましょう。
ノンブルが入ってないと印刷所では作業が出来ません。

原稿枚数

原稿枚数(本のページ数)は4で割り切れる数字にしましょう。
出来るだけB5は4ページ、A5は8ページの単位で作成しましょう。
6 表紙の作成の注意

原稿用紙

オモテ表紙(1)とウラ表紙(4)がつながっている原稿用紙を使用してください。
原稿用紙にはオモテ表紙とウラ表紙が判るように必ず明記してください。
40P以上の本の場合は背幅を計算して原稿用紙を作成してください。下の図のグリーンの部分が背幅になります。

背幅

必ず背幅を計算して作成してください。
もし、厚い本で背幅を計算して原稿を作ってないと‥表紙のコグチ側が切れてしまいます

背幅の計算

数字は大体の目安です (単位 mm)
  1P 40P 80P 100P 120P 140P 160P 180P 200P
70K 0.05 2 4 5 6 7 8 9 10
90K 0..6 2.4 4.8 6 7.2 8.4 9.6 10.8 12
100K 0.8 3.2 6.4 8 9.6 11.2 12.8 14.4 16
 

原稿がそろったら‥大和印刷所に印刷をお願いしましょう‥

 


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